グランビルの法則とは
こんにちは!
波乗りトレーダーです。
今回はタイトルの「グランビルの法則」について書きたいと思います。
グランビルの法則とはジョゼフ・E・グランビルさんが考案した売り買いのパターンの法則のことを言います。
どういうものかと言うと移動平均線とロウソク足を用いて価格やチャートなどと組み合わせていくようなものです。このグランビルの法則には移動平均線の期間が200本が最も信頼される数字であるということで考えられています。
グランビルの法則には売り買いで4つずつのパターンがあります。
まずは買いのパターンから見ていきます。
・グランビルの法則:買いパターン
1.買い注文
上記のように移動平均線が下降してきて、横ばいか、上昇に転じるような場面でロウソク足が上昇し移動平均線を上に抜けたところで買いの注文をするパターンです。
2.押し買い
移動平均線が上昇中で、その移動平均線に一度ロウソク足が下に抜けたり、上から触れた場面で買い注文をするパターンです。
3.買い増し
移動平均線が上昇していて、その移動平均線の上をロウソク足が推移している状態で、ロウソク足が水平または下降に転じ移動平均線に近づくも下に抜けずに再度上昇する場面で買い増しをするパターンです。
4.短期買い
ロウソク足が水平又は下降の場面で、移動平均線も下降中の状態。移動平均線とロウソク足に大きな乖離が発生した場合に移動平均線に近づく動きをするということ(戻すこと)を予想して買い注文をするパターンです。
次に売りですが、動きとしては同様になります。
※投資は自己責任の為、当該投資における利益・損失における責任は全て本人の元にあるものとし、最終的な決定はご自身の判断(自己責任)でお願い致します。
パーフェクトオーダーとは
こんにちは!
波乗りトレーダーです。
今回はタイトルの「パーフェクトオーダー」について書きたいと思います。
パーフェクトオーダーは異なる期間の移動平均線を用いて表されるもので、一般的に3本の移動平均線を用いられることが多いです。
異なる期間を短期、中期、長期と分け、で表示し、移動平均線の順序で見分けます。
実際にチャートで確認してみましょう。
今回は異なる期間の移動平均線3本を表示しています。
青色を短期、黄色を中期、赤色を長期としています。期間は短期が20本、中期が50本、長期が100本です。
この場面でのパーフェクトオーダーがどの部分になるかと言うと
こちらの部分になります。
こちらは上から短期、中期、長期を並んでおり、短期>中期>長期と表すことができます。
これが上昇のパーフェクトオーダーとなります。
続いて逆の下降のパーフェクトオーダーを見てみましょう。
赤色で囲んだ部分が下降のパーフェクトオーダーになります。
上から長期、中期、短期と並んでいることがわかると思います。
長期>中期>短期となっています。これは価格で表しており、上にあるほど移動平均線の価格が大きいということになります。
パーフェクトオーダーには順序だけのものと前後の価格も対象にしているものに分かれます。
実際にチャートで確認してみます。
赤色で込んだ部分は下降のパーフェクトオーダーで、前後の価格が対象でないものです。その赤色の中にある、青色に囲んだ部分が前後の価格を対象にしているものです。
パーフェクトオーダーにはどちらが正解ということではありませんが、赤色の部分であれば、利益を最大に伸ばすことができています。
※今回はパーフェクトオーダー発生から終了までを取引方法にしています。
しかし、青色で囲んだ部分では、一度反発しており、青色の短期の移動平均線が上昇していることがわかります。
なのでここで一度決済されることになり、利益は最大に伸ばすことはできません。その後に再度注文すればいいですが、このようにきれいな場面ばかりではないということを頭に入れておきましょう。
それでは他のパーフェクトオーダーの場面も見ていきましょう。
前後の価格などを抜きにすると、これもパーフェクトオーダーの場面になります。
少しアップで見てみます。
パーフェクトオーダー発生から終わりの場面です。
これをみてわかるようにパーフェクトオーダーが全部いいわけではありません。
前後の移動平均線の価格を比較しても、売り注文なので、マイナスになっている場面になります。
前回も話したように、パーフェクトオーダーでも角度などを気にすることでうまく使える場面などもあるかもしれません。もちろん角度がすべてじゃないので、一概には言えませんが、チャートをみて確認していくといいと思います。
実際にパーフェクトオーダーの発生を確認できるように、インジケーターを作成いたしました。よろしければこちらからどうぞ。
また他にもこんなインジケーターがほしいなどあれば、ご要望承りますので、ぜひLINE@の登録をお願い致します。
※投資は自己責任の為、当該投資における利益・損失における責任は全て本人の元にあるものとし、最終的な決定はご自身の判断(自己責任)でお願い致します。
「Santiment」仮想通貨の正しい情報を見極めよう
こんにちは!
波乗りトレーダーです。
今回は、仮想通貨情報ソースプラットフォームの「Santiment」に関して書きたいと思います。
まず、仮想通貨において重要なのは、情報収集とその分析です。しかし、数多くある仮想通貨の情報を余すことなく収集し、それを分析することは容易ではありません。
そんな投資家の悩みを解決する可能性を秘めているのが「Santiment」です。
多くの仮想通貨トレーダーに、トレードするコインの種類や時期を決めるのに何を参考にするかと質問すると、大体の方はテクニカル分析と答えると思います。
従来の投資においては、資産の価格と出来高の過去の傾向に基づいて、いわゆるテクニカル分析を用いて投資をするのが一般的だったからです。
ただ、仮想通貨は前例のない投資商品です。
価格変動幅が非常に大きい為、伝統的な投資商品とは大きく異なるのです。
にもかかわらず、「なぜ他の投資と同じ手法に依存しているのか?」という疑問に対して動いた人物がSantiment創業者Maksim Balashevichです。
仮想通貨価格の特徴として、他の市場よりも価格が群衆の気分や感情などの要因と強く相関する傾向があると気付いたのです。
こういった仮想通貨市場の特殊性や、正常とはいえない環境を理解してトレードする必要があると考えたそうです。
しかし、残念ながら仮想通貨市場において、価格を簡単に操作できることは、公然の秘密になっていますね。
例えば、取引所や投資家自身が持つ複数の口座間で取引を行い、あたかも本当に取引が行われているように装う「ウォッシュトレーディング」や価格操作を目的とした組織的な売買、パンプ&ダンプなどが行われ正常とはいえない環境にあるのが事実です。
これらの問題に対処する為に創業者Maksim Balashevichは「Santiment」の市場インテリジェンスプラットフォームを作りことに決めたのです。
Santiment独自のデータ指標には、Emerging Trendsツールという非常にユニークなインジケーターがあります。
このツールは、ソーシャルデータの一部として、1000を超える暗号化ソーシャルメディアチャンネルをフォローしているのです。
そして、世界中の仮想通貨ソーシャルメディアでもっとも話題になっているトップ10をリスト化し、9時間ごとに確認できるようになっています。
このリストに特定の仮想通貨に関わるトピックが登場した時は、価格の上昇としばしば相関していることが分かっているそうです。
これは話題性によってその仮想通貨が購入されることを示しているなどがあるそうです。
今後Santimentは、仮想通貨市場の情報リーダーとして仮想通貨トレーダーから支持されるかもしれません。
下記にSantimentホームページのURL貼りますので、興味ある方はSantimentのサイトで市場の概況と気になるコインの情報を入手してみてはいかがでしょうか。
※投資は自己責任の為、当該投資における利益・損失における責任は全て本人の元にあるものとし、最終的な決定はご自身の判断(自己責任)でお願い致します。
MT4を導入してみよう
こんにちは!
波乗りトレーダーです。
今回はMT4と言われるチャートソフトを紹介し、導入までを説明したいと思います。
MT4とは世界的に使用されており、ロシアのMetaQuotes社が開発したFXの取引などで使用できるチャートソフトです。
実際にMT4上で取引が可能で、無料で使用できることから使いやすいソフトでもあります。
こちらが実際の画面になります。
上記はUSDJPYの1時間足チャートになります。
色や表示関係を自分の好みに変更することも可能です。
このように通貨ペアを4つ入れることによって、複数表示ができ、一度に監視できる通貨ペアを増やすことが可能です。
他にもチャート上部にあるこちらで色々変更するだけでなく、追加することもできます。
追加するものといえばインジケーターなどが代表的に挙げられます。
インジケーターとは価格を元に数字や、別のチャートであらわしたもので、移動平均線や一目均衡表、ボリンジャーバンド、RSI、ストキャスティクス、CCI、MACD、ATRなど様々なものがあります。
各インジケーターについての説明は今後していきたいと思います。
次にMT4の特徴をあげてみます。
・上記のインジケーターなどの高度なテクニカル分析が可能なものが標準で用意されている
・水平ラインやチャネルなどの表示が簡単にできる。
・EA(FXの自動売買システム)を作成し、運用できる。
これだけで十分な取引が可能ですが、注意点もあります。
それは取扱のFXなどの証券会社が少ないことです。国内業者だけでなく、海外もやや少ない印象です。
ですが、無料で使え、高性能でもあるのでまずは導入し実際に使ってみましょう。
MT4 のダウンロード方法を紹介します。
今回は私が使用してるFXCM社のMT4導入方法を紹介します。
・FXCM社MT4ダウンロード方法
1.FXCM社のMetaTrader4ダウンロードサイトに移ります。
下記にURLを表示していますので、そちらから飛べます。
2.DOWNLOAD METATRADER4をクリックし、実行を押します。
3.次へをクリックし、完了ボタンをクリックします。
4.ログイン画面が表示されます。
5.ログインIDとパスワードを取得するため、デモ口座を申請します。
ファイルより、デモ口座の申請をクリックします。
6.取引サーバーを選択し、次へをクリックします。
※特に指定なければUSDDemo01でいいと思います。
7.新しいデモ口座を選び、次へをクリックします。
8.必要項目を入力し、「貴社からのニュースレター受取りに同意します。」にチェックを入れ、次へをクリックします。
9.これで申請は完了になります。
ログインIDとパスワードが発行されますので、メモし保管します。
10.左下に数字が表示されていれば実際に動いています。
※土日は動いておりません。
ログインIDやパスワードが違うと無効な口座やコモンエラーなどの表示が出ます。
実際の導入方法は以上になります。
下記に時間が表示されていますが、これはMT4時間で日本時間ではありませんので注意が必要です。
導入方法などでお困りの際はライン@にて相談に乗ることも可能なので、よければ登録宜しくお願い致します。
これを機にぜひ導入し、無料で簡単に申請できるので、チャートで分析をしたい方や相場を見てみたい方などはやってみてください。
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仮想通貨が富山経済を潤す?
こんにちは!
波乗りトレーダーです。
今回は、富山の経済を応援する地域通貨「YEL」について書きたいと思います。
経済活動を支える人、モノ、金というあらゆる資本が、東京に一極集中しているのが日本の経済です。
地域内経済の循環を促し、少しでもこの流れを是正しようとできた電子マネーが「YEL」です。
先端技術・ブロックチェーンを搭載しているYELは決済や投資、寄付の手段にとどまらず、富山ならではの魅力発信を可能にする通貨です。
買い物ができるネット上での仮想商店街の加盟店ページでは、店舗側が商品の魅力などを情報発信するのです。商品も野菜や銅器といったモノだけでなく、酒造りなど体験型商品を扱っているのも強みの1つです。
さらに「YEL」は、地域通貨を使って地域経済に貢献する「応援経済」という独自の仕組みを持つのです。
具体的には「YOSEGAKI」というプラットフォーム内で、消費者が地域事業者に対し「YEL」とともに応援メッセージを送り、物心画面で地域経済を支援しているのです。
その支援行動の見返りとして、消費者にはYELと交換できる応援ポイントが貯まります。これにより消費者・事業者の両方にとってWIN-WINのシステムを構築しているのです。
しかし、YELも大手企業などの決済手段が多様化し飽和していることから、他の地域通貨と同様に利用普及の面では頭打ちの状態が続いているそうです。
ただ、地域通貨は経済活動の規模拡大を希求することだけが、その目的ではないのです。経済を切り口にした相互交流のきっかけ作り、そしてコミュニティー形成の一助となることが本来の意義ともいえるのです。
「YEL」の事務所を担うIT企業のサムライセキュリティは、今後「応援経済」の軸となる地元スポーツチームやアスリート、アーティストとの連携を強化するみたいです。
YELと応援メッセージの送り先として、それらの選択肢が加わることが予想されます。
オリンピックなどでこのようなアスリートが活躍し、注目されるとより面白くなるかもしれないですね。
地域通貨は、利便性のみならず消費者の相対的なブランド好意度を集めることが重要となるでしょう。
いかに県民の愛着を集められるか、今後の戦略に期待が集まるでしょう。
仮想通貨によって日本経済が全体的に潤うといいですね。
※投資は自己責任の為、当該投資における利益・損失における責任は全て本人の元にあるものとし、最終的な決定はご自身の判断(自己責任)でお願い致します。
草コインについて
こんにちは!
波乗りトレーダーです。
仮想通貨投資は、ハイリスク・ハイリターンに魅力がありますね。
その中でも、落差が大きいのが草コインです。
草コイン投資は「億り人」への近道かもしれませんが、世の中ウマイだけの話はありません。
草コイン投資に夢を託す前に、その光と闇を正しく理解しときましょう。
まず光の部分、価格が上昇する可能性のある草コインを探す際のポイントを紹介します。
1、有名な仮想通貨取引所にまだ上場していない
BINANCEなどの有名な取引所に上場されている仮想通貨は、すでに多くの人に知られています。
上場時に高騰してしまうことが良くあるので、有名な取引所に上場する前に情報収集をしときましょう。
2、時価総額が100位以下の通貨
時価総額が低い程、人気になった時の上場幅が大きくなります。
ハイリターンを目当てに草コイン投資をする時には、時価総額ランキング100位以下を目安にしましょう。
3、大きな価格変動がまだない
一つの草コインが、何度も大幅な高騰を記録することは少ないです。
一度でも大きな高騰を記録した草コインはすでに評価が定まっていることが多いので避けましょう。
次は闇の部分です。見極めポイントを紹介したいと思います。
1、プロジェクトメンバーは実在するのか?
多くの詐欺プロジェクトの運営者は、まともとは言えないメンバーによって運営されている場合が多いです。
2、必ず儲かると謳っている場合
この世に絶対に儲かると断言できる投資は存在しないと思います。
断言している人がいたらまずは、疑うことが大事だと思います。
3、事業計画は現実的なのか?
仮想通貨に関連するプロジェクトは、ホワイトペーパーを公開して事業内容などを投資家に伝えるのが常識です。
草コインを投資する時にそれらをチェックして、どのように事業を展開し、仮想通貨をいかに利用するのか理解をしましょう。
これらの内容が現実的なものでなければ、無価値になる可能性が非常に高いです。
なお、そもそもホワイトペーパーが存在しないプロジェクトは論外ですね。
<過去に話題となった草コイン>
①BNB
今や人気コインになっているバイナンスの取引所トークンですね。
現在の価格は、1BNB=約1700円ですが、2017年10月頃は10円程度だったのです。
バイナンスの成長と共に価格が上がり続けて、現在では時価総額ランキング10位以内の常連となっています。
どんな有名コインも昔は草コインのようなものだった時期があるのです。
②XP
2017年末にわずか1ヶ月の間に1枚あたり約0.028円から0.6円まで高騰しました。
約20倍になったがその2ヶ月後には再び0.028円まで暴落しました。
高騰が始まる前後から、SNS上でインフルエンサー達が購入するように促していた為に一部では広く知られています。
③XVG
日本で草コインが注目されるきっかけになったとも言われる仮想通貨ですね。
2017年の1月から12月までに約13000倍まで高騰しました。
ビットコインは、2017年に約17倍となりましたが、それを遥かに上回る上昇率を記録しました。
うかつな投資で失敗しない為にも、仮想通貨の光と闇の部分を見極めて投資を行いましょう。
仮想通貨はまだまだ伸び代があると思いますので今後も情報収集して光の部分が目立ったコインには都度投資をしていきたいと思います。
※投資は自己責任の為、当該投資における利益・損失における責任は全て本人の元にあるものとし、最終的な決定はご自身の判断(自己責任)でお願い致します。
エストニアでの仮想通貨 〜第三弾〜
こんにちは!
波乗りトレーダーです。
今回は、第三弾としてエストニアについてを書きたいと思います。
早速なのですが、現在エストニアでの仮想通貨事業は、ライセンス制であり仮想通貨のライセンスもしくは仮想通貨ウォレットのライセンスの2つが対象なのです。
日本とは異なり、仮想通貨ウォレット業者もビジネスを行うには許認可を受ける必要があります。
以前は、オンラインで免許が取得可能みたいですが、現在は対面での本人確認が求められているみたいです。
一方、仮想通貨に関する課税ルールは、トークンが証券や投資、通貨として売買される場合は直接の課税はなく、決済はユーロ建てで評価・申告、仮想通貨での商品・サービスの支払いは付加価値税処理の対象なのです。
ICOに関してはも規制があり、トークンの性質によって分類されています。
例えば、有価証券として認められる場合は、目論見書や許可証が必要です。
こういった制度上の縛りはありながらも、同国でビジネスを展開する仮想通貨取引所の動きは活発です。
同国を拠点とする「kriptomat」は、今年1月31日にリップルの取り扱いを開始しています。
これまでも、ビットコインやイーサリアム、ライトコインなどの扱い、ユーロやクレジットカードで購入できたが、ラインナップを拡充しています。
3月には「OMGFIN」も同様の取引を開始しています。
さらに「「DX.Exchange」は、法定通貨と仮想通貨の両替だけでなく、AppleやFacebook、Googleなどナスダックに上場しているハイテク企業を中心にトークン化して発行するサービスを始めると1月に発表しています。
これにより、米国株が24時間、国外でも取引可能になり、流動性の向上が期待できますね。
昨年6月には、エストニア電力が風力発電を利用した仮想通貨のマイニングも初めています。マイニングは消費電力の多さが問題になっていますが、再生可能エネルギーを利用することで理解を得られるかもしれませんね。
このように、エストニアではブロックチェーン技術や仮想通貨に対するアクションが活発です。もともと国自体が電子化に積極的で、新たなテクノロジーの採用にも前向きです。
今後、世界の最先端をいくばかりかハブ的な役割も担うのかもしれません。
エストニア面白い国です。今後の動向に注目したいと思います。
※投資は自己責任の為、当該投資における利益・損失における責任は全て本人の元にあるものとし、最終的な決定はご自身の判断(自己責任)でお願い致します。
エストニアでの仮想通貨 〜第二弾〜
こんにちは!
波乗りトレーダーです。
今回は前回の続きで、エストニアの仮想通貨についてです。
早速ですが「エストニア」は地図上のどの辺がご存知ですか?
隣国で旧支配者であるロシアとの関係は微妙なところです。
EU、NATO圏の最東端にあり、ロシアの動向に対して、常に緊張と警戒心を強いられている国です。
07年には、タリン解放者記念碑の撤去事件をきっかけにロシア系住民による暴動が起きて同国との関係が悪化しています。
世界初の大規模なサイバー攻撃を受けた過去があります。
これを機に08年は、NATOのサイバーテロ防衛機関の「NATO防衛協力センター」をタリンに設置して、政府は大規模サイバー攻撃や武力進攻に備えて国民情報のバックアップを保管する、「データ大使館」をルクセンブルグに昨年開設しました。
驚くべきは、ブロックチェーンに対する取り組みの早さです。
同国では、97年から積極的にIT技術を行政に活用し始め、08年にはブロックチェーンゲーム技術を試験的に導入しています。
12年からは先述のような国民健康保険や司法、立法、商業法、セキュリティなどの分野で運用を開始しています。言わずもがな、情報の改ざんなどがされにくいからです。
加えて同国は、14年から自国民や居住者に提供している電子政府システムの一部を利用できる電子居住権制度を実施しています。
これを取得すると、世界中のどこにいてもエストニアで会社設立、ビジネス口座の開設、納税申告などができ、経営の自由が与えられるのです。
これまで世界135ヵ国以上、2万人が登録していて、1400社以上が新規設立されています。
エストニアは会社設立費用が安くて低税率なのでスタートアップに向いていて、中にはブロックチェーンや仮想通貨関連のビジネスも目立ち、その数は700社超えに登るともいわれています。
同国も仮想通貨関連企業を広く受け入れると公表しているのです。
他国に先駆けてブロックチェーン技術を実装しているエストニアですが、17年には国単位でICOを計画しているという報道もあります。
それが「エストニアコイン」です。
当初はエストニアが発行して、価値を保証する法定仮想通貨を目指しているみたいです。しかし現在計画は縮小されているとのことです。
というのも、エストニアはEU加盟国であり、ユーロという問題点があるからです。
EUの条例によると加盟国はユーロを法定通貨として使用しなければならず、エストニアコインをユーロと互換性のある独自通貨に採用することは、条例違反に該当するからです。
小規模のエストニアが離脱すると、莫大な被害を受ける可能性があるからです。
そこまでしてエストニアコインの発行にこだわるのは得策ではないかもしれないですね。
ただ、政府はe-Residencyへのインセンティブとして使うなど、コミュニティ内での利用を検討しているみたいです。
次回もエストニアについて書かせて頂きます。
※投資は自己責任の為、当該投資における利益・損失における責任は全て本人の元にあるものとし、最終的な決定はご自身の判断(自己責任)でお願い致します。
エストニアでの仮想通貨 ~第一弾~
こんにちは!
波乗りトレーダーです。
今回から3回に分けてブロックチェーンや仮想通貨に積極的な国「エストニア」に関する事を書きたいと思います。
まず、エストニアという国がどのような国かご存知ですか?
エストニアは、バルト海とフィンランド湾に接する北欧の国です。
ラトビア、リトアニアと並ぶバルト三国の一つでEU・NATO・OECDの加盟国です。
通貨はユーロ、人口は約132万人、首都はタリン。
国土面積は日本の9分の1程度ですが、1500以上の島々からなり多様な地形には岩場の多いビーチや原生林、湖などが点在しています。
タリン歴史地区は、1997年より世界遺産に指定されて、美術館や展望台のあるタリンテレビ塔は有名な観光スポットです。
年間500万人超の旅行客が訪れるとのことです。
米大手シンクタンク・ヘリテージ財団による経済自由指標では現在世界第15位にランクインしているとのことです。
消費税率は20%ですが、日本ののような累進課税制度はなく所得税率も一律で20%です。
一方狭い国土や少ない人口を補う為、国民の教育に注力していて、OECDによる国際的な生徒の学習到達度調査によると
科学的リテラシーや数学的リテラシー・読解力において上位にランクインしています。
30代以下の若者は、ほとんどが日常会話以上の英語が話せるレベルで、小学一年生からプログラミングを学ぶなど、早期からIT教育始めるのも特徴です
このように、少ない規制や低税率、教育レベルの高さがエストニアの強みで国家を挙げて産業の振興や新産業の誘致に積極的に取り組んでいます。
スカイプを産んだ国でもあり、外資系IT企業の進出も目立ちます。欧州においてはオフショア開発の拠点でIT技術者が多く
ハンガリーに次いで高度な技術者がいるとのことです。
そしてエストニアで外せないのは世界最先端の電子政府であるという点です。
議員は議会への出席時にノートPCなど電子デバイスの持ち込みが自由で、ネットでの出席も可能なのです。
また、国民には固定のIDが付与されて、15歳以上になると情報を記録されたカードの所有を義務付けています。
行政サービスのほとんどは、個人端末から済ますことができ、このカードには運転免許証や健康保険証、銀行カード機能まで搭載しています。
役所などでは人員・ペーパーコストが4分の1ほど削減することができたみたいです。
日本では、あまり普及が進まないマイナンバーカードの進化版といっていいかもしれませんね。
海外に目を向けると日本と比較してやはり進んでますね。
次回は「エストニアのブロックチェーン事情」について書きたいと思います。
※投資は自己責任の為、当該投資における利益・損失における責任は全て本人の元にあるものとし、最終的な決定はご自身の判断(自己責任)でお願い致します。
ゴミが仮想通貨へ
こんにちは!
波乗りトレーダーです。
海辺の環境問題の解決に向け、ゴミ拾いなどに通貨価値をつけるというプロジェクトが、神奈川県茅ヶ崎市で始まってるみたいです。
世界的に深刻化する海洋プラスチック問題や低迷する茅ヶ崎市の経済。
環境と地域経済という2つの課題を解決する為に誕生した通貨がBYTHESEA.coin(BTS)です。
全国でも、清掃活動などボランティアの見返りとして付与される地域電子通貨はあるみたいです。
しかし、BTSは通貨を受け取る側が通貨と交換できるモノやサービスを提供する側でもあるという点で、他の通貨と一線を画すみたいです。
BTSをもらう為には「BYTHESEAアンバサダー」への登録が必要です。
登録時に自分がどんなサービスを提供できるかを示すことが求められるのです。
サーフィン教室や駐車場の無料サービス、レストランでの飲食無料等、いずれも約50人のアンバサダー登録者が用意したサービスです。
BTSをもらう人は、経済の消費者であると同時に、生産者でもあるのです。
BTSはシステムだけでなく、ブロックチェーンを使った循環を促す独自アルゴリズムのトークン設計プラットフォーム「PEACE COIN」を活用しており、様々な利点があるのです。
例えば、ゴミを拾いBTSを受け取った活動の履歴は、ブロックチェーンによってウォレット上に全て記録されるのです。
環境活動をしてきたことが可視化され、蓄積した個人に対する信用価値が守られることになるのです。
既成概念に囚われない仮想設計を持つBTCですが、実際に清掃活動をしてBTCを受け取った人はわずか6人だとか。
アンバサダー登録者も地元住民が少なく、ほとんどが東京都民に偏るみたいです。
周知不足やアンバサダー登録の手続きの煩雑さがこれらの要因になっているみたいです。
その為、ダースーは様々な対策を講じ、普及拡大に努める考えです。茅ヶ崎市の商工会議所や行政と連携し、地元向けの周知に力を入れるほか、ウォレットは運用元をダースーにするなどしてリブランディングし、2020年に再リリースする方針だそうです。
アンバサダーもサービス提供を必須とする登録案件を緩和する可能性もあるみたいです。
BTSは、システムの先駆性から信用経済の先を行く存在と言えます。
ユーザーから見たシステムをより分かりやすくして、プロジェクトの規模を拡大すれば、今後の期待が持てそうです。
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