株式投資の用語 ~Part3~
こんにちは!
波乗りトレーダーです。
今回も株式投資の用語編として、「サーキットブレーカー」について書きたいと思います。
・サーキットブレーカー
株式の市場で、株価が短期的に大きく変動してしまった際に、株式取引をストップする制度のことを言います。
取引を停止させているの間に投資家たち落ち着かせ、株式市場を正常に戻す取り組みをおこなっています。
最近で言うと2016年のEU離脱問題の離脱派が国民投票で勝利した際に日経平均株価が急落した際に大阪取引所でサーキットブレーカーが発生しました。
なぜサーキットブレーカーなどの制度があるのかなど見ていきましょう。
そもそもサーキットブレーカーがどのようにしてい生まれたのかと言うと、1987年に起きたアメリカのブラックマンデーがきっかけになります。
1987年の10月19日月曜日にニューヨーク株式市場が大暴落しました。この日NYダウが508ドルの下落を見せました。
NYダウについては以前書かせていただきましたので、こちらから確認ください。
naminori-trader.hatenablog.com
このニューヨーク市場の大暴落は世界的に影響を与え日本にも株安に陥りました。
アメリカという大きな市場がドル安になることに危機感があった各国は1987年の2月22日にG7を開催しました。
そこでドルの下落を止めて、為替レートを安定させるという目的を取りました。しかし西ドイツがアメリカの反対を押し切って、9月にインフレ対策で金利の引き上げを選びました。
それによりこのブラックマンデーが起きた要因になります。
他にもアメリカの失業率や、財政赤字や 貿易赤字などインフレの懸念材料があったことが原因とされています。
これを参考に過剰な取引があった際には取引所の抑制が必要と判断され、サーキットブレーカーが導入されました。そして1994年には東京証券取引所の先物市場で導入されることになります。
日本では先物価格が一定値を超えて大幅に変動した際に売買が10分間停止になるようになっています。
過去には2001年9月のアメリカの同時多発テロや2008年9月のリーマンショックや2011年の東日本大震災などで発動されています。
このサーキットブレーカーには発動されるための基準があります。
今回はニューヨーク証券取引所を例としてみていきます。
具体的にレベルごとにわかれており、1から3まであります。
・レベル1=NYダウが前日より10%の下落を見せた場合、最大1時間停止
・レベル2=レベル1後の再開後も下落が止まらず、10%さらに下落した場合、最大2時間停止
・レベル3=レベル2後の再開後も下落が止まらず、合計30%の下落した場合、その日の売買が終了
このようにレベル3までいくように落ち着かせようとしても下落する場合では何度でも下落するということになり、打ち切りになってしまします。
他にも韓国や中国でもサーキットブレーカーは導入されています。
今後もこのように気になった言葉などを書きたいと思います。
※投資は自己責任の為、当該投資における利益・損失における責任は全て本人の元にあるものとし、最終的な決定はご自身の判断(自己責任)でお願い致します。